養蜂家の象徴とも言えるビースーツ。
フードもあって完璧に身を守ってくれるかのように見えますが、実はみつばちがその気になれば簡単にこの上から刺すことができてしまうんです🐝
頑丈そうな革の手袋も同じく。
花の蜜が溢れ出している最盛期は、みつばちたちは蜜を集めてくることだけに集中していて、養蜂家の存在にお構いなしですが、
蜜があまりなかったり、天気が悪くて機嫌が悪かったりすると渾身の一撃をもらってしまうこともあります。
あとは、つぶされかけると決死の一撃。
長女はしゃがんで巣箱のチェックの仕事をしてくれることが多いのですが、しゃがむ前に膝の後ろにみつばちがついていないか毎度チェックしています。
それでも巣枠を持つ指を手袋の上から刺されて「ビクッ」とした後に針を抜き、痛みを少しでもごまかすために指をさする姿を時々目にします。
みつばちの剣に刺されるのは、縫い針なんかが刺さってしまうのとはまた違う痛さ。
チクっだけではなく、その後数十秒間続く毒が注入される重たい痛さは独特です。
養蜂歴20年越えの基史は指だろうと、目の上だろうと、もう全然腫れることはないのですが、
痛さだけは、ずっと変わらず痛いそうです。
着ていても刺されてしまうこともあるビースーツですが、やはり着る意味は大いにあって、
直に刺される時より毒の注入が少なく済むようで、その後の腫れがだいぶ少ないです。
そして痛みもちょっと軽減されているのかな。
この夏ビースーツを着ずにそれほど巣箱に近くないところにいた時に
こちらを刺す気で飛んできたみつばちに思い切り刺されて、あまりに続くあまりの痛さにびっくりして、しばらく言葉が出ませんでした。
(なぜか、ごくごくたまにこういう攻撃的な子がいます😢)
実はみつばちは剣を使うと死んでしまうのです。
お互いのためにも刺されることはできるだけ避けたいと思いながらの養蜂です。